軽井沢駅で有名な駅弁といえば、
荻野屋(おぎのや)の「峠の釜めし」
新幹線が開通する前の特急「あさま」だった時代。
上野駅から軽井沢駅へ到着する一つ手前の駅「横川駅」。
ここから次の軽井沢駅まで、一気に上り勾配になるため、
国鉄(JR)は、補助機関車を接続する必要がありました。
横川駅に停車している時間がそれなりにあるため、
列車からみんな降りて、プラットホームで販売している
駅弁の峠の釜めしとお茶をセットで買ってました。
(たしか、1000円でセットを買えたと記憶しております。今は釜めしのみ1100円)
列車が発車すると、荻野屋さんの販売員さんは、車窓に向かって、
丁寧なお辞儀をして列車を見送っているのが、日常の光景でした。
それから新幹線が開通し、上信越自動車道も開通すると、
横川駅は通らなくなり、峠の釜めしは、
軽井沢駅構内や、上信越自動車道の横川サービスエリア内など、
各所へ販売店を増やしていきました。
昔の軽井沢は、今のようにレストランやコンビニが充実していなくて、
別荘族の到着した日の夕食は、決まって釜めしだったのではないでしょうか。
現在、軽井沢駅構内には、峠の釜めしの販売と併設して、
立ち食いそばがあります。
実は、今ではたくさんある駅構内の立ち食いそばの日本のルーツは
「軽井沢駅」なんだだそうです。
1893年からで、荻野屋さんが当時からやっていたわけではないのですが、
軽井沢から下りに向かう列車は、ここで補助機関車を切り離すため、
利用者は時間があったからだそうです。
その現在のおぎのやの立ち食いそばですが、
茹でるのに3分少々かかり、そばに腰があり、天ぷらは食べ応えがあります。
種類は少ないですが、
なんでも高いと言われる軽井沢駅周辺の飲食店の中では希少です。
新幹線が発車する時刻まで時間があれば、気軽に食べたい一品ですね。
写真は山菜そばと、天玉そばです。(うどんもあります)
住所:長野県北佐久郡軽井沢町1178 軽井沢駅内
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