
オーナー様の声
古い友人と集うなんにもしないための家
東 明宏 様 ご夫妻 ※2012年6月に取材したものです。

北軽井沢にもようやく春が訪れ、高原がエメラルドグリーンに染まる季節、平成23年5月に別荘を建てられた東明宏さんご夫妻を尋ねました。実は、東さんのお父様は50年以上も御代田に別荘をお持ちでしたが数年前に処分。軽井沢は第二の故郷であり、古くからのお友だちも多いことから、やはり拠点を持つことに決めました。近所には小学校時代からのお友だちもいるので、東京では忙しくて会えない同級生と気軽に会えるようになったそうです。
「軽井沢で別荘地を探し始めた三年も前のこと。実は三年前、最初に見たのがここだったんですよ」と、東さん。「別荘地を見尽くして結局ここに戻ってきたときに『お帰りなさい』って笑ってもらってうれしかったですね」と奥様の佳寿子さん。
決め手になったのは、「別荘」というハードだけではなく。「サービス」というソフトにもあったという東さん。「例えば警備。父親の別荘では何度か泥棒が入ったことがあり、セキュリティは気になるポイントでした。ここではしっかりとしたゲート区分がありますから心配がありません。このようなシステムがある別荘地は数カ所だけですよ」また、家事を担当する主婦の目線からも、サービス面はお気に入り。「週末しか来られないことが多いのですが、以前なら一日目はお布団を干して、お掃除をして、買い物に行って終わっちゃう。

寒い時期なら部屋を暖めるだけでもひと苦労でした。それが今の別荘では、まずあらかじめ伝えておけば部屋を暖めておいてくれますし、掃除もたのめます。リネン類はクリーニングに出しておけば着いたときには出来上がって届いているんですよ」とうれしそう。東さんも「以前お仕事のカバンを別荘に忘れてしまったとき、すぐに東京へ宅急便で送ってもらうことができて助かった。」とおっしゃってました。
「まだ仕事が忙しくて、長くは別荘で過ごせない、でもゆっくりした時間を過ごしたい我々世代、特に妻も働いている場合には、こういうサービスは本当にありがたいんですよ」色々な面でわずわらしさがないので、おのずと別荘を訪れる回数も増えているのだそうです。

さて、東さんご夫婦は「別荘ではまったく趣味がない」と言います。「別荘では本当になんにもしません。それがいちばん贅沢ですから。ただ、パトカーのサイレンのかわりに小鳥の声で目が覚めて、ベッドから窓の外の緑を眺めることができる。それがとても幸せです。とはいえ、近所の友達が遊びに来るからそうそうふたりきりでぼんやりすることもないんですけどね(笑)」赤を基調にしたモダンなキッチンで腕を振るい、友人たちをもてなすのも佳寿子さんのお楽しみ。野菜は混んでいるツルヤまで行かなくても直売所でほとんどまかなえて、安くて新鮮、旬の味が手軽に手に入ります。最近は植木の職人さんに、庭に生えている山菜などを教わって試すのも楽しみだそうです。「御代田の父の別荘がなくなり、八十四歳の母が、僕らが建てたこの別荘をどう思うかは心配だったんですが、初めて来たときに『いいところに建てたわね』と言ってくれた。僕はもうそれだけでも満足。これからも家族と友人とここでたくさんの時間を過ごしたいですね」