セゾン現代美術館

軽井沢町の西武千ヶ滝別荘地内に佇む、自然が豊かな軽井沢らしい美術館です。
「緑の中の美術館」というコンセプトだそうで、軽井沢の森の中に溶けこむような数寄屋造風の2階建て建物(設計:菊竹清訓氏)と、彫刻家・若林奮氏が基本プランを手がけた庭園で庭園全体が作品と考えることができます。そして中心を流れる小川のせせらぎと軽井沢に相応しい魅力的な空間となっています。美術館は雨の日が混みあいますが、是非当館はお天気の良い日に来てください。

 きっかけは、1962年に西武グループの創業者である堤 康次郎氏が収集した美術品の保存及び一般公開を目的に、東京都港区高輪の高輪プリンスホテル内に高輪美術館として開館。
その後セゾングループによって現代美術コレクションが充実してくると、それら作品を独自に常設させたいという機運が高まり、堤 清二氏とセゾングループの西武百貨店文化事業部が主軸を担い、1981年にここ軽井沢の千ヶ滝別荘地内に移転しました。
 ちなみにこの美術館の国道146号線入口あたりに、西武百貨店軽井沢店(夏季営業)が1992年頃までありました。現在は更地です。

 このセゾン現代美術館が現代美術と出会ったパウル・クレー氏の「北極の露」や、マーク・ロスコ氏の「ナンバー7」、ワシリー・カンディンスキー氏の「柔らかな中を硬く」などのコレクションは常設展示として鑑賞することが可能です。
 2階にあるジャン・ティンゲリー氏の「地獄の首都No.1」は廃棄された機械や生活道具を組み合わせて電動させる作品があります。運転時間はわずか5分。10時30分から15時30分まで1時間間隔でのスタートであるタイムスケジュールです。こちらもお見逃しなくご観覧ください。

 2023年度は、荒川修作+マドリン・ギンズの「意味のメカニズム」127点の作品が公開されています。
 また庭園には彫刻作品として、イサム・ノグチ氏「雨の山」や山本正道氏の「風の音」をはじめじっくりと堪能できます。

【一般財団法人 セゾン現代美術館】
(料金改定などあるかもしれませんので、ホームページ等でご確認ください。)
住所:389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ヶ沢2140
電話:0267-46-2020
開催期間:4月下旬から10月上旬まで
開催時間:午前10時から午後6時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:木曜日(8月は無休)。展示替休館日あり。
入館料:大人1500円、大高生1000円、中小生500円
交通:JR「軽井沢駅」または しなの鉄道「中軽井沢駅」を下車、
西武バスの草津温泉行きで「千ヶ滝温泉入口」を下車、徒歩10分。
敷地面積:27,732平方メートル。
延床面積:2,078平方メートル。
セゾン現代美術館 (smma.or.jp)

セゾン現代美術館のエントランス
入口の右側にカフェ・ヤマアラシがある。入館しなくても利用できます
駐車場近くの小池。千ヶ滝から流れてきている?
唯一の建物内で撮影可能なスポット。#意味のメカニズム展 #セゾン現代美術館
井上 武吉氏の「石のラビラント」。苔と芝生が見事で手入れされていて、作品を間近で観覧。
千ヶ滝?から流れる小川。橋も若林奮氏の芸術品です。